Canon A-1

Canon A-1 フィルムカメラ修理

今日は、キヤノンA-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのA-1はシャッター鳴きとのことで、修理依頼がありました。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター鳴き修理
・絞り連動不良修理
・ファインダー分解清掃(接眼レンズ、プリズム、フレネルレンズ、スクリーン)
・シャッター速度(マニュアル時)調整
・シャッター幕軸注油
・露出計調整
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃

修理詳細

分解

キヤノンA-1の分解は少し細かな部品を分解する必要があります。

ミラーボックスを取り出すために、外す配線数は10本くらいですが、固定されているフレキシブル基板も外す必要があります。

また、ファインダーに表示されるLED表示の基板も取り外す必要があります。

分解した状態
Canon A-1 分解

配線
Canon A-1 配線

シャッター鳴き

シャッター鳴きの症状が進行している様子で、時々シャッターが切れない時があります。

シャッター鳴きはリターンミラーが動作するギアの油切れですので、分解してギアに注油を行いました。

絞り連動レバー不良

絞りの連動レバーの動作に不具合があります。

カメラに装着されていた、New FD 50mm f1.4のレンズでは、F5.6くらいまでしか絞り込めず、それ以上、絞り込んでも、F5.6のままでした。

絞り連動レバー不良は、レバーが稼働するギアの油切れのため、分解して、注油が必要です。

フレネルレンズの汚れ

フレネルレンズにシミのような汚れが目立ちます。

フレネルレンズの汚れは、Canon A-1には多くあるように感じます。

フレネルレンズ
Canon A-1 フレネルレンズ

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