Nikon New FM2/T

今日はちょっとめずらしいニコン New FM2/Tのフィルムカメラ修理をご紹介します。

New FM2/Tの発売は1993年ですので平成5年生まれになります。
ちなみにチタンモデルではない、New FM2は1984年の発売なので、昭和58年生まれになります。

New FM2/Tは「T」の文字が表すようにチタン合金を使っているモデルです。
チタン合金は外装の上下に使用されており、強度を高めつつ、軽量化も行われています。

基本性能はNew FM2と同じですが、このカメラを手にして感じるのは、やはりその軽さです。

重さは通常のNew FM2よりも約25gほど軽いのですが、手に取ると、それ以上に軽く感じます。

そして、何といっても通常のNew FM2と大きく異なるのはその塗装です。
手にした感触はチタンならではで、オーナーの所有感を十分に満足させてくれると思います。

修理内容

こちらのNew FM2/Tはシャッターチャージが出来ず、巻き上げレバーがロックしており、シャッターが切れません。

FEやFM系の修理依頼としてはよくありますが、こちらのNew FM2/Tにこの症状が出たのは、今回が初めてではなく、2度目とのことで、修理は、約1年前くらいに、一度、他店で行っているとのことでした。

巻上げレバーのロック原因の多くはボディ下部のレバーの滑りが悪くなり、シャッターを切った後にレバーが引っ掛かってしまい、巻き上げがロックしてしまうような状態ですので、分解清掃を行うことで再び動作することが多いです。

ボトムカバーを開けたところ

レバー部分

こちらのNew FM2/Tも分解清掃を行うことで、巻き上げレバーのロックは無くなり、シャッターが切れるようになりました。

しかし、今回、この症状が出たのは2度目との事ですので、これから、日数をかけて、巻き上げロックの症状が再発しないか、動作検証を行っていきます。

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