RICOH GR1v

今日は、リコーGR1vのカメラ修理(モルト貼替)を紹介します。

GR1vは2001年9月に発売されたカメラです。
GR1 ⇒ GR1s ⇒ GR1vとレベルアップした機種となります。

ユーザーの要望に応える形で下記機能が追加されたそうです。

・オートブラケット露出
・マニュアルフィルム感度設定
・マニュアルフォーカスモード

一眼レフの28ミリ交換レンズより軽く、小さくしかも同等以上の描写性能、マニュアルにより絞り優先露出も可能なことが特徴とのことです。

GR1シリーズのフィルムカメラは、今でも、かなり人気が高く、当店にも修理の問い合わせが月に何度かあります。

残念ながら、液晶の不具合や、シャッターが切れない、ズームレンズが出てこないなどの基板の故障と思われるものは、修理ができませんが、「撮った写真を見ると、赤く光が入ってしまう」といったモルトの劣化が原因の不具合は修理可能です。

こちらは、裏蓋部分のフィルム窓のモルト(スポンジのようなもの)が劣化して光が入ってしまうために、赤い光がフィルムに写ってしまいます。このモルトの状態がさらに悪化すると、光だけではなく、モルトのカスがフィルムに付着してしまうといったこともありますので、モルトに触れてみて、弾力がなかったり、ポロポロと崩れ落ちるようであれば、貼替が必要となります。

修理内容

こちらのGR1vは長期間使わずに自宅保管していたもので、ケースに多少カビが生えてしまったこともあり、点検、掃除、動作チェックなどお願いしたいとのことでした。

動作については、おおむね問題ありませんでしたが、レンズの前後に点カビのようなものが発生していました。
カビはレンズの外側にあり、清掃を行うことで、除去できました。

モルトについては、かなり劣化が進んでおり、このまま撮影すると、フィルム窓から光が入ってしまうと思われるため、モルトの貼替を行いました。

裏蓋のモルト部分

モルトの交換はユーザー自身でも可能と思われますが、道具を揃えたり、きれいに貼り替えたりなど、作業が面倒な場合は、当店へ修理をご依頼ください。

なお、GR1シリーズの修理については、ブログで紹介しているモルト交換以外の修理は受け付けておりません。あらかじめご了承ください。

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