開発番号「1-207」
1965年(昭和40年)、本格的なプロ向け一眼レフカメラの開発がはじまります。
その後、さまざまなテストを経て、1971年(昭和46年)3月、「Canon F-1」が誕生します。

仕様
型式35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
画面サイズ24x36mm
マウントFDマウント
外爪バヨネット式(スピゴット式)
マウント内径48㎜、フランジバック42㎜
ボディ側:開口信号レバー、絞り信号レバー、自動絞り作動レバー
レンズ側:AE切替ピン、開口信号ピン、自動絞りレバー
シャッター4軸式金属幕横走行フォーカルプレーンシャッター
シャッタースピード1/2000・1/1000・1/500・1/250・1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B、X
ファインダー着脱可能アイレベル式
倍率0.77倍、視野率97%
視野内表示:測光範囲、露出計指針および追針、絞り込み測光用定点、シャッタースピード値、高低警告
露出制御CdS素子使用
TTL開放追針合致中央部分測光式 / TTL絞り込み地点合致中央部分測光式(中央12%部分)、測光連動範囲は、EV2.5~18(ISO100:F1.4)
フィルム感度使用域ISO 25~2000
電源HD型水銀電池(1.3V)1個
大きさ幅147mm x 高さ99mm x 奥行43mm
重量820g
発売年月1971年(昭和46年)3月
発売価格78,000円(ボディのみ)
修理内容

こちらのキヤノンF-1は、フィルムカウンター窓脱落による修理とシャッタースピード調整での修理依頼です。

主な修理内容

  • フィルムカウンター窓修理
  • フィルムカウンター清掃
  • シャッタースピード調整
  • シャッター幕軸注油
  • スローガバナー注油

フィルムカウンター窓

フィルムカウンター窓については、窓の部分が外れて、その影響で、フィルムカウンターが動作しない状態でした。

フィルムカウンター窓については、トップカバーを分解して、窓の樹脂部品を取り出し、再度、窓部分に樹脂部品をはめ込み、樹脂の周辺を少量の接着剤で接着しております。

接着は時間とともに硬化し、しっかりと接着されますので、窓部分を指などで軽く触れる程度では、窓の樹脂部品は脱落しませんが、強く押してしまうと、再び窓の樹脂部品は脱落する可能性があります。

また、フィルムカウンターの動きがやや悪い様子でしたので、合わせて清掃を行っております。

シャッタースピード

シャッタースピードについては、シャッター幕軸へ注油を行った後、測定器を使って速度調整を行っております。

また、スローガバナーが動作するスローシャッターの速度域については、スローガバナーの油切れが見られましたので、ガバナーへの注油を行っております。

Canon F-1 フィルムカメラ修理
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。