フォトミックファインダー(DP-1)を標準装備した露出計内蔵モデル。
露出計は連動爪方式(いわゆるカニ爪)で、受光素子はCdS(硫化カドミウム)が使用されています。

仕様
型式機械制御35㎜フォーカルプレーン一眼レフ
ファインダー視野率約100%
シャッターチタン幕横走行シャッター
シャッタースピード1~1/2000秒・B・T
レンズマウントNikon Fマウント
測光方式TTL開放測光式(中央重点測光)
受光体CdS(硫化カドミウム)
被写体輝度測光範囲0.25~160000cd/m²
ASA100フィルム使用の場合
EV1~EV17
(たとえば50mmF1.4レンズを使用した場合、
f1.4・1秒が適正である明るさから、
f8・1/2000秒が適正である明るさまで連動可能)
フィルム感度(ASA)目盛6~6400
絞り連動範囲f/1.2~f/32
シャッタースピード目盛B・1~1/2000秒
開放Fナンバー目盛1.2~5.6
使用電源1.5V銀電池2個(3V)使用
G13(JISC 8015)相当品
露出計電源スイッチ巻上げレバーと連動
大きさ幅152.5mm x 高さ102mm x 奥行65mm
重量840g
発売年月1971年(昭和46年)9月
発売価格82,200円(ボディのみ)
修理内容

こちらのニコンF2は、通電不良による露出計の動作不良の修理依頼です。

主な修理箇所

  • 電池室補修修理
  • 腐食接点清掃、半田付け直し
  • 腐食配線引き直し
  • ファインダーとボディ間のモルト貼り直し
  • 露出計精度微調整

通電不良修理

通電不良の原因は、3つありました。

原因の1つは、電池室のプラスチック部品のひび割れによる電池と接触する金属板のテンション不足が生じて、通電不良となっています。

電池室の不具合については、部品の補修修理を行っております。

2つめは、電池の液漏れが原因で、半田の接点が腐食してしまい、通電不良となっています。

半田の接点腐食については、腐食した半田を取り除いて、半田の付け直しを行っています。

3つめも、電池の液漏れが原因ですが、液漏れはかなり進行していた様子で、液が配線内部にまで浸潤してしまい、その結果、配線内部にまで腐食が進行しており、配線そのものが通電不良となっています。

内部の配線については、腐食している配線を除去して、引き直しを行っています。

Nikon F2 Photomic フィルムカメラ修理
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。