Nikon F2 Photomic
今日はニコンF2フォトミックのフィルムカメラ修理をご紹介します。
主な修理内容
・スローシャッター不調修理
・シャッタースピード確認、調整
・露出計の接点清掃
・露出計確認、調整
・フォトミックファインダー分解清掃
・劣化モルト交換
・各部必要箇所への注油
・フィルム室内の清掃
・外観清掃修理内容
不具合状況
こちらのF2フォトミックはスローシャッターが時々速く切れてしまうということです。
現象を確認すると、1/8秒でシャッターを切った直後に1/4秒でシャッターを切ると、本来の速度ではなく、かなり速くシャッターが切れてしまいました。
修理について
スローシャッターについて
スローシャッターの不調は、スローガバナーの動作不良が原因と思われますので、スローガバナーの清掃と取り付け位置の調整を行います。ミラーボックスを抜いた後、スローガバナーを取り出して、溶剤を使ってスローガバナーの洗浄を行い、スローガバナーの各ギアに注油を行った後、組み戻しました。
スローガバナーを組み上げた後、取り付け位置の調整を行い、シャッターは高速から中速、低速まで問題なく切れるようになっております。
一点気になったのは、カメラを分解した際、小さなフィルム片がボディ内から出て来たことです。
このフィルム片がスローガバナーのギアに少し噛んで動作不良を起こしていた可能性もあります。露出計
露出計の動作不良については、接点清掃で、動作するようになりました。
露出計そのものの動きも問題なく、指針の調整も行えました。写真
ミラーボックスを外した状態
フォトミックファインダーの分解清掃
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