Canon A-1

Canon A-1 フィルムカメラ修理
Canon A-1

今日は、キヤノンA-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのA-1は、「写真を撮って現像したところ左側が暗くなってしまう写真がありました」ということで修理依頼がありました。
また、モルト交換と露出計やシャッタースピードの調整も依頼されました。

シャッター幕のかぶり

「左側が暗くなってしまう写真」ということで、シャッター幕のかぶりが考えられます。

まずは、目視にてシャッター幕のかぶりを確認しましたが、目視では、幕のかぶりを確認できませんでした。

次に、専用の測定器を使ってシャッター速度を測りました。
結果は、1/1000秒の時に先幕が許容範囲を超えて速い数値が出ました。
何度か測りましたが、すべてにおいて、1/1000秒時の先幕の速度は許容範囲を超えていました。
おそらくシャッター速度が速く、十分な露光が出来ないため、左側が暗くなってしまうと思われます。

シャッター速度は中高速時の速度が全体的に速いため、こちらはシャッター速度の調整を行います。

露出計調整

露出計は、測定器を使って測ると1段程度のズレが見られます。
例えば、シャッター速度が「1/125秒」で絞り値「F16」が適正露出の場合でも、露出計が示す絞り値は「F11」を示してします。

その他の不具合

巻き上げには鳴き、絞りも連動不良の兆候がみられます。

主な修理内容は下記の通りです。

・巻き上げ鳴き修理
・シャッター鳴き修理
・絞り連動不良修理
・ソノレイド清掃
・シャッター幕軸注油
・シャッター速度調整
・露出計調整
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理レビューを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。