Canon F-1N
仕様
形式 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ マウント FDマウント外爪バヨネット式 シャッター 4軸式布幕横走行フォーカルプレーン式シャッター シャッタースピード 1秒~1/2000 B(バルブ) ファインダー 着脱可能アイレベル式、倍率0.77倍、視野率97% 測光方式 TTL開放追針合致中央部分測光式(CdS受光素子) フィルム感度使用域 ISO 25~3200 電源 HD型水銀電池 1個 大きさ 幅147mm x 高さ99mm x 奥行43mm 重量 820g 発売年月 1976年(昭和51年)9月 発売価格 104,000円(ボディのみ) 修理内容
こちらのF-1は、高速シャッター時のシャッター幕が開いていないため、シャッター速度の調整依頼です。
カメラをお預かりして常用速度である1/2000秒~1/60秒までのシャッター速度を測定した結果が下記の通りです。
調整前
速度 :測定値 :中心値
1/2000 :計測不可:0.48ms
1/1000 :計測不可:0.97ms
1/500 :0.86ms :1.95ms
1/250 :3.01ms :3.91ms
1/125 :7.92ms :7.81ms
1/60 :18.4ms :15.6ms
計測不可はシャッター幕が開いていないため、測定ができません。
なお、中心値に近いほど、より正確な速度となりますが、シャッター速度は毎回同じ速度を示すわけではありません。実際には、規格により、許容範囲の速度には幅がありますので、中心値の速度でなくとも撮影は可能です。
シャッター速度調整後の測定結果は下記の通りです。
調整後
速度 :測定値 :中心値
1/2000 :0.493ms:0.48ms
1/1000 :0.981ms:0.97ms
1/500 :1.873ms:1.95ms
1/250 :4.096ms:3.91ms
1/125 :8.888ms:7.81ms
1/60 :19.33ms:15.6ms
調整前の1/2000秒と1/1000秒は幕が開ききっておらず(幕被り)、計測できない状態でしたが、幕軸のテンションを弱め、幕が開くようにテンション調整を行っています。
シャッター幕軸のテンションを弱めると、シャッター速度全体の速度も遅くなるため、1/125秒や1/60秒では、その影響で、調整前より調整後の方がやや遅い数値となっていますが、許容範囲の速度は超えていません。
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理レビューを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
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