RICOH AUTO HALF S

今日はリコーオートハーフSのカメラ修理を紹介します。

オートハーフSは1965年に発売された、ハーフサイズのカメラです。すでに知っている方が多いとは思いますが、ハーフサイズとは35㎜フィルムの半分の大きさで写るカメラで、36枚撮りのフィルムの場合は72枚撮れます。

オートハーフSは、初代オートハーフには無かったセルフタイマーが内蔵され、シャッターボタンの位置が変更されました。

オートハーフと言えば、ゼンマイによるフィルムの自動巻き上げが特長です。また、露出もピント合わせも不要なのも魅力にあげられます。また、レトロチックなデザインは現在でも色あせることがありませんね。

さて、こちらのリコーオートハーフSはゼンマイを巻いても、空回りしてしまい、ゼンマイが巻けません。そのため、撮影もできません。

下記写真にある箇所が固着しており、動作しないため、ゼンマイが巻けません。
固着している箇所を溶剤を使って溶かし、清掃を行ってから、少量の油を注油することで動作しました。

固着箇所

他にも、動作が悪い箇所を清掃、注油して滑らかな動作になるよう修理を行います。

※参考サイト
歴代リコーカメラ全機種紹介やリコーカメラの歩みをご紹介

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