Nikon F2 Phtomic A Finder (DP-11)

Nikon F2 Photomic A Finder 修理
Nikon F2 Photomic A Finder (DP-11)

今日はニコン F2用フォトミックAファインダー(DP-11)の修理をご紹介します。

修理内容

こちらのフォトミックAファインダーは、露出計連動が不良のため、測光ができません。

Nikon F2 Photomic A Finder 修理
フォトミックAファインダー分解中

露出連動不良修理

露出計連動不良の原因は、露出計連動レバーの爪部分の樹脂パーツが欠損してしまい、爪がブラブラしてレンズの絞りリングと連動しないためです。

こちらの樹脂パーツを交換する必要がありますが、交換部品はありません。

通常であれば、別のフォトミックAファインダーから樹脂パーツを取り出して交換するところですが、樹脂パーツを取り出そうとしたところ、接着が固く、無理に取り出そうとすると樹脂パーツが変形したため、取り出すことが出来ませんでした。

代替案として、樹脂を溶かして欠損してる箇所に樹脂を流し込み、露出計連動レバーが可動できるよう樹脂の形を整えたところ、露出計は連動するようになりました。

Nikon F2 Photomic A Finder 修理
露出計連動の爪(赤丸の箇所)

露出計確認調整

露出計は少しだけズレが見られましたので、測定器を使って調整を行っております。

ファインダー分解清掃

ファインダーは分解を行い、プリズムと接眼レンズを取り出して清掃を行っております。

フォーカシングスクリーン分解清掃

フォーカシングスクリーンは、フレネルレンズとスクリーンに分解し、フレネルレンズはレンズ清掃を行い、スクリーンは洗浄を行っております。

スクリーンには、キズや溶剤?で溶けたようなシミが見られますが、こちらは、洗浄では落ちません。

劣化モルト交換

接眼レンズ枠のモルトがかなり劣化してボロボロだったため、清掃して貼り直しを行っております。

内外装清掃

ファインダーを分解した際に、内外装の清掃を行っております。

貼り革接着シール交換

ファインダー分解のために剥がした貼り革は、組み立て時に、そのまま貼り直すことも可能ですが、貼り革の接着シールが古くなり黄ばんでいたため、接着シールを新しいものに変えて、貼り革を貼り直しています。

主な修理内容は下記の通りです。

・露出連動不良修理
・露出計確認調整
・ファインダー分解清掃
・フォーカシングスクリーン分解清掃
・劣化モルト交換
・内外装清掃
・貼り革接着シール交換

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