PENTAX SP II
1973年、PENTAX SPFの発売後に生産を終了したPENTAX SPを望むユーザーの声に応えて発売されたのが、PENTAX SP IIです。
SP IIは、SPと機能は同等ですが、ホットシューの追加がされています。
仕様
形式 35㎜フォーカルプレーンシャッター式一眼レフ ファインダー ペンタプリズム固定 倍率0.88倍 シャッター 機械式布幕横走りフォーカルプレーン シャッタースピード T・B・1~1/1000秒 マウント M42マウント(スクリューマウント) 測光方式 TTL絞込測光 電源 水銀電池x1個(H-B型) 大きさ 幅143mm x 高さ93mm x 奥行88mm 重量 823g 発売年月 1974年(昭和49年)10月 発売価格 32,000円(ボディのみ) 修理内容
こちらのSP IIは、27枚撮りのフィルムの最初10枚が真っ白で、11〜16枚目が露出オーバーとコマ右側が黒くなっており、残り10コマは正常に写っていたとのことでした。
また、露出計の針は動きますが正常ではないとことで、シャッター周りの修理と露出計の調整のご依頼です。
シャッター不良
カメラを拝見した時点で、ミラーアップ状態に陥っていました。
こちらは、シャッター幕軸の油切れでしたので、幕軸への注油を行い、その後、シャッター速度の調整を行っております。
露出計不良
露出計については、精度の調整を行っております。
劣化モルト
すでに発売から半世紀が経過しているカメラですが、おそらくその間、一度もモルト交換がされていない様子です。
分解せずに確認できる箇所のモルトは、かなりボロボロで、リターンミラー側はほとんどモルトが残っていません。
このような状態だったので、当然、カメラ内部のモルトもボロボロな状態でした。
劣化したモルトについては、貼り替えを行っています。
主な修理内容は下記の通りです。
・ミラーアップ修理
・シャッター不良修理
・シャッター幕軸注油
・スローガバナー注油
・シャッター速度精度調整
・セルフタイマー注油
・露出計精度調整
・劣化モルト交換
・ファインダー分解清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・各部点検
・シャッター不良修理
・シャッター幕軸注油
・スローガバナー注油
・シャッター速度精度調整
・セルフタイマー注油
・露出計精度調整
・劣化モルト交換
・ファインダー分解清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・各部点検
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
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