PENTAX ME
今日はペンタックスMEのカメラ修理を行います。
ペンタックスMEは1976年(昭和51年)に発売された絞り優先AE専用一眼レフカメラです。
オート電子シャッターで8~1/1000秒(無段階)、メカニカルシャッターは1/100秒とBのみです。セイコーのシャッターを採用しています。当時の販売価格はボディのみ5万円、写真にある50mmF1.7のレンズ付きは69,500円で、ブラックは3000円高でした。
また、ペンタックスMEには真鍮のトップカバーが採用されているので、小型のボディとはいえ、持った時の質感が高いです。これ以降のカメラはプラスチック化が進みます。
修理内容
こちらのカメラは長期間、棚の上で保管されていたとのことでしたが、カメラの状態はシャッターが切れて、露出計も動作します。しかし、測定器で露出を測ると1段ほどアンダーでした。また、ファインダー内もゴミが多く、プリズムも腐食しています。
露出計調整
露出計は可変抵抗を動かして、測定器で測りながら調整していきます。プリズム交換
プリズムは腐食しているため、中古良品と交換を行います。
取り出したプリズムはシミような部分が点在しています。また、スクリーンや外観の汚れ、モルトの劣化などもありますので、分解して清掃、整備を行っていきます。