PENTAX ES
今日はペンタックスESのフィルムカメラ修理をご紹介します。
ペンタックスESは1971年(昭和46年)10月に旭光学から発売された、世界初のTTL開放測光と自動露出機構を搭載したカメラです。
シャッターは機械式と電子式のハイブリッド型です。
機械式シャッター:B(バルブ)、1/60~1/1000秒
電子式シャッター:1~1/1000秒(無段階電子シャッター)
となっています。カメラ自体の設計は同社のペンタックスSPとほぼ同じです。
こちらの修理レビューで、ESの後継機種であるES IIは何度か紹介したことがありますが、意外にも、ESについては、いままで一度も紹介したことがなかったカメラです。
修理内容
こちらのESは、「シャッターが時々下りなかったり閉まりっぱなしになったりします。ミラーに汚れがあります。」とのことで修理依頼がありました。
ミラーアップ
事前のお話で、「シャッターが時々下りなかったり閉まりっぱなしになったりします。」とのことでしたが、実際にカメラをお預かりしてみて、シャッターを切ると、不具合が再現され、時々ミラーアップしました。
こちらは、シャッター音からも分かるように、シャッター周りの油切れでしたので、分解して、必要な箇所へ注油を行いました。
しかし、ミラーボックス自体にも、不具合があり、こちらも修理することで、正常にシャッターを切れるようになりました。
リターンミラー
「ミラーに汚れがあります。」とのことでした。
リターンミラーの状態を見ると、かなりの年月が経過しているようで、緩衝用モルトが朽ちて、その汚れがミラーに付着していました。
こちらは清掃を行いました。
主な修理内容は下記の通りです。
・プリズム部品交換
・シャッター不良修理
・ミラーボックス動作不良修理
・ミラーボックス遮光布不良修理
・シャッタースピード調整
・露出計調整
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・シャッター不良修理
・ミラーボックス動作不良修理
・ミラーボックス遮光布不良修理
・シャッタースピード調整
・露出計調整
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
すでに、発売から半世紀以上が過ぎたカメラですが、今回、修理を行なうことで、またすてきな写真を撮れるようになったと思います。
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。