OLYMPUS OM-1

OLYMPUS OM-1 フィルムカメラ修理

今日は、オリンパスOM-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

OLYMPUS OM-1 フィルムカメラ修理

こちらのOM-1は、過去に修理を行った形跡が見られますが、組み戻しに問題があり、その影響から動作に不具合が出ているようです。

シャッター動作不良

B(バルブ)を除き、動作しています。

B(バルブ)は、正常な動作であれば、シャッターボタンを押したままであれば、シャッター幕が開いたままとなりますが、こちらのOM-1は、シャッターボタンを押した直後に幕が開いてすぐに閉じてしまいます。

この動作不良の原因は、カメラを分解した際に、シャッターダイヤルとボディ側のギアの組込みに間違いがあるためです。

分解して正しい位置に組み戻すことで、直りました。

シャッター速度

シャッター速度は、中速域(1/60秒)から高速域(1/1000秒)の範囲で、やや遅い傾向が見られますが、全速度、許容範囲には収まっていました。

シャッター速度については、幕軸やスローガバナーへ注油を行い、油が浸潤した後、測定器を使い、速度調整を行いました。

露出計

露出計は電池が入っている状態で、全く反応がありませんでした。
こちらも、過去に行った修理の組み戻し不良が原因と思われます。

露出計不動の原因は、トップカバーにあるASAダイヤルとボディ内部にあるASA伝達のための突起部品との噛み合わせが外れていたため、露出計が動作していませんでした。

また、このASA伝達の突起部品には、少し変形も見られたため、その影響で、ASAダイヤルとの噛み合わせがうまく出来なかったものと思われます。

修理は、ASA伝達の突起部品の修正を行い、露出計の精度調整を行った後、トップカバーのASAダイヤルとの噛み合わせを調整し、組み戻しました。

組み戻し後は、露出計は正常に動作しております。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター不良(バルブ不良)修理
・露出計不動修理
・露出計精度調整
・シャッター幕軸注油
・スローガバナー注油
・シャッター速度調整
・ファインダー清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃

総評

今回の不具合の原因のいくつかは、過去に修理をした後の組み戻しの間違いからくる不具合と思われました。

シャッター機構や露出計装置そのものは、故障していないのにもかかわらず、組み戻しの間違いでうまく動作しないということが起きていました。

こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。