OLYMPUS OM-2N

今日はオリンパスOM-2Nのカメラ修理をご紹介します。

こちらのOM-2N、まず目に着くのは、ボディの革ではないでしょうか。
こちらは、当時「オリンパスOM-2本革張りセット」という商品として、オリンパスから発売されいたものを張ったものです。つまり、純正の張り革です。OM-1用もあったそうです。

本革なので、当然高価ですが、当時の定価で8千円くらいしたようです。
かなり高価なドレスアップアクセサリですね。

こちらのOM-2N、外観を見ると、かなり使い込まれている様子ですので、お客様の愛着もあると思います。
お客さまは何とか、また使えるようにしたいということで、当店に来店されました。

修理内容

さて、こちらのOM-2Nの不具合内容は以下の通りです。
・シャッター不良
・巻き上げ不良
・ミラーアップ
・シャッター幕不良(幕のヨレ)

シャッター切れなかったり、巻き上げが不良だったり、ミラーアップしたりするのはOMシリーズではよくあります。
多くの場合は底部のギアの噛み合わせに不具合が出て、上記のような症状が出ます。

正常なギアの噛み合わせ

こちらのOM-2Nもやはり、ギアの噛み合わせがおかしくなっていました。
早速、正常な位置にギアを合わせてみると、シャッターは切れ、巻き上げも正常、ミラーアップも直りました。
これで、一安心と思ったのもつかの間、何度か、シャッターを切っていると、また、同様の症状が出ました。
それから、何度か、ギアを組み直しましたが、やはり症状が再発してしまいます。

そのため、他のOM-2からギア部分の部品を抜いて、交換をしてみました。
また、巻き上げ部分にも引っ掛かりがあったため、巻き上げユニットも合わせて交換を行いました。
部品交換後、何日か日をおきながら、シャッターを切ってみましたが、特に不具合は出ていないようです。

幕のヨレは幕交換をせず、調整で修理しました。
それから、バッテリーチェッカーが破損していたため、交換を行いました。

OM-2系は電子基板が故障すると、部品がないため、修理が難しい状況です。
今回は、機械的な不具合だったため、修理が行えました。

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