Nikon F2 Photomic

今日はニコンF2フォトミックの修理をご紹介します。

ニコンF2フォトミックは1971年(昭和46年)9月にフォトミックファインダーDP-1を搭載して発売されました。

基本的にはニコンFフォトミックFTNの機能を引き継いでおり、ファインダー内にあるCdS受光素子を使って、中央重点測光を行っています。

開放測光を行うため、レンズの絞りリングにあるカニ爪を使って、ガチャガチャと操作(レンズの開放F値を伝えるために必要な操作)を行うと、露出計の使用が可能になります。

修理内容

こちらのF2フォトミックは露出計が動きません。

お客様のお話では、以前はフイルム巻上レバーをカチャカチャと動かすと露出計は動いていたとのことです。
お客様はカメラの電圧も計測したとのことで、新品の電池を入れても、1.6V程度しかないとのことでした。

F2の電圧は1.5Vのボタン型電池を2個使った場合、新品の電池であれば、直列なので、3V近く出ているはずです。
こちらのF2は1.6Vしか出ていないので、およそ半分程度の電圧です。
この状態だと、おそらく、電圧が低いため、露出計が動作しないことが原因と考えられます。

まずは、フォトミックファインダーDP-1が動作するか、当店のF2を使って調べたところ、露出計の指す針の位置はズレていましたが、露出計は動作しました。

次に、電圧が出ていない原因ですが、こちらは、電池室内の電池に接触する金属板のテンションが出ていないことが考えられます。

電池室の状況を見るため、前板を外してみました。

前板を外した状態

電池室の割れ
電池室の赤丸の部分をよく見ると、ねじ止めされている箇所が割れていることが確認できます。

電池室のプラスチック部分が割れているため、電池にあまりテンションがかからず、電圧が低下していると思われます。
修理は電池室部分を加工して、電池にテンションがかかるようにします。

電池室の修理後にフォトミックの電池をチェック
下の写真では、針がほぼ真ん中を指していますが、当初は針の位置がズレていたため、調整を行っています。

フォトミックを分解中
フォトミックのプリズムや接眼レンズの清掃および、摺動抵抗の清掃などを行います。

フィルムカウンター窓の修理後
フィルムカウンター窓が割れていたため、交換部品を使って修理

この後は、外装を清掃、モルト交換、ボディ内部の各ギアを清掃・注油、露出計調整、シャッター調整などを行って修理完了となります。

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