OLYMPUS OM-1N

今日はオリンパスOM-1Nのフィルムカメラ修理とZUIKO MC AUTO-S 50mm f1.8のレンズ清掃修理をご紹介します。

修理概要

オリンパスOM-1N

・巻き上げ不良修理
・スローシャッター不良修理
・巻き戻しクラッチ不良修理
・シャッター速度調整
・露出計調整
・ファインダー清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室内清掃
・ゴムブッシュ交換
・外観清掃

ZUIKO MC AUTO-S 50mm f1.8

・レンズ清掃
・クモリ、カビ取り
・グリスアップ
・外観清掃

修理内容

オリンパスOM-1N

巻き上げ不良修理

巻き上げを行うと、レバーが元の位置に戻らなかたり、戻りが異常に遅い状態

こちらは、巻き上げユニットの一部箇所が油分で粘り、レバーの戻りが悪くなっていました。
分解清掃を行い、レバーは通常通り動作しております。

巻き上げレバーのゴムブッシュも交換しています。

スローシャッター不良修理

1/8秒~1秒がかなり遅く、1/2秒と1秒については、シャッターを切ることができません。

こちらは、2点、原因がありました。

1点目はスローシャッターを機能させるスローガバナーという部品の油切れが原因です。
スローガバナーを清掃し、注油を行うことで、スローシャッターは切れるようになりました。

2点目は、スローガバナー修理後、スローシャッターは切れるようになりましたが、1/15秒以下でシャッターボタンを押しっぱなしにすると、バルブ状態になってしまいました。

こちらは、スローガバナーの調整修理を行うことで、正常にシャッターは切れるようになりました。

シャッター部分のゴムブッシュも交換しています。

巻き戻しクラッチ不良

巻き戻しクラッチが、回しても固定されず、戻ってしまいます。

こちらは部品交換を行いました。

露出計調整

露出計は変圧アダプターを使い1.35Vにて調整を行いました。

露出計の指針は適正露出では、[-]側に半段程度ズレていましたが、調整を行い指針が真ん中に来ています。

シャッター速度調整

高速シャッター側(1/125~1/1000秒)はやや遅く、先幕と後幕の速度差がかなり生じていました。

シャッター速度については、調整を行い、許容範囲内に収まっています。

ファインダー清掃

ファインダー関連は接眼レンズ、プリズム、フォーカシングスクリーン、ミラーの清掃を行いました。

ZUIKO MC AUTO-S 50mm F1.8

レンズ分解清掃

レンズを分解して、クモリとカビ取り清掃を行っています。
また、ヘリコイドのグリスアップも合わせて行っています。

修理完了後の写真

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