OLYMPUS OM-1N

OLYMPUS OM-1N フィルムカメラ修理

今日は、オリンパスOM-1Nのフィルムカメラ修理をご紹介します。

OM-1Nは連動用接点が組み込まれており、専用フラッシュを使うとファインダー内の発光ダイオードが充電完了時に光るようになっています。

OLYMPUS OM-1N フラッシュ
修理品とは別のOM-1Nですが、フラッシュのチャージが完了していることをファインダー内(赤く点灯)から確認できます。

修理内容

こちらのOM-1は下記のような不具合と、点検整備を承りました。

・露出計がマイナス1~1.5絞り程度のズレが有る
・シャッタースピードに不安あり
・点検調整
OLYMPUS OM-1N 分解
OLYMPUS OM-1N 分解中

シャッター速度

こちらのOM-1Nですが、先幕と後幕のバランスが悪く、幕速の差が大きく感じられました。

また、シャッター速度もバラつきが大きく、特に1/1000秒は、通常通り、シャッター速度を調整をしても、規定範囲で切れたり、切れなかったりして、かなりばらつきが見られました。

シャッター幕のテンションが少し弱いようなので、強くしてみたところ、幕速差や速度のバラつきが改善しました。

露出

カメラを預かった直後に露出値を測りました。

露出値は明暗を変えながら、露出計の指針に合わせて、測定しましたが、適正露出よりも、1.25段から2段くらいの範囲でズレが見られました。

露出値が広い範囲でズレているのは、シャッター速度にバラつきがある影響もあると思います。

シャッター速度を調整後、露出計を調整しましたが、指針の位置が適正露出よりも、だいぶ下側を指していました。

露出計の指針の位置は調整を行うことで直りました。
露出値も問題のない範囲に収まっています。

主な修理内容

・シャッター速度のバラつき修理
・シャッター幕軸注油
・スローガバナー清掃、注油
・シャッター速度調整
・露出計調整
・巻き上げレバー下ダンパー交換
・ファインダー分解清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・モルト交換
OLYMPUS OM-1N 巻き上げゴムダンパー
OLYMPUS OM-1N フィルムカメラ修理

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