Nikon New FM2
仕様
形式 機械制御35㎜フォーカルプレーン一眼レフ ファインダー ペンタプリズム固定 シャッター 機械式金属羽根縦走りフォーカルプレーン シャッタースピード 1~1/4,000秒、B、1/250秒同調 測光方式 TTL中央重点測光 マウント Nikon Fマウント 電源 LR44(またはSR44)x2個・CR1/3Nx1個 大きさ 幅142.5mm x 高さ90mm x 奥行60mm 重量 540g 発売年月 1984年(昭和59年)3月 発売価格 65,000円(ボディのみ) 修理内容
こちらのニコンNew FM2は、ファインダー内にカビがあるため、ファインダー清掃ということで修理の依頼がありました。
ファインダー内のカビは、接眼レンズ裏とフォーカシングスクリーンの裏側にあります。
ファインダーの分解清掃を行います。
ファインダー清掃
接眼レンズ
接眼レンズは、接眼レンズ枠から取り出して清掃を行っています。
接眼レンズ裏のカビは清掃で除去できました。
接眼レンズにバルサム切れが見られますが、現状、特に気になるような見え具合ではないため、部品交換は行っておりません。
接眼レンズ枠下に貼ってあるモルトは、劣化していたため、交換を行っています。
プリズム
プリズムは電子基板をめくり、プリズムを取り出して清掃を行っています。
プリズムは、薄曇りが見られましたが、清掃で除去できています。
プリズムの端に清掃では除去できない汚れ(ガラス硝材の腐食?)が見られますが、ファインダーを覗いた際には、視界に入らない箇所のため、部品交換は行っておりません。
プリズムのファインダー側に極小のガラス欠けが見られますが、機能上、特に問題が無いため、部品交換は行っておりません。
フォーカシングスクリーン
フォーカシングスクリーンは、温水洗浄を行っています。
スクリーンのカビについては、洗浄を行うことで除去できました。
スクリーン清掃時、レンズ清掃のように拭き取り清掃を行うと、スクリーンにキズが付く場合があります。また、レンズクリーナーなどを使って清掃した場合は、スクリーンにシミが出来ることがありますので、通常、清掃される場合は、ブロアーのみの清掃が無難かと思われます。
絞り窓
ファインダーを覗いた際、絞り窓にゴミや汚れが見られたため、清掃を行っています。
清掃後は、絞り値もクリアに見えています。
リターンミラー
リターンミラーは清掃を行っています。
リターンミラーは目立つキズなども無いため、清掃後は、きれいに見えています。
ミラーボックス内ホコリ除去
ミラーボックス内のホコリ除去を行っています。
内面反射防止のファインシャットを呼ばれている植毛紙のような箇所には、糸状のゴミが多数付着していましたので、除去しています。
主な修理内容は下記の通りです。
- 接眼レンズ(分解清掃、カビ除去)
- プリズム(分解清掃)
- フォーカシングスクリーン(温水洗浄、カビ除去)
- 絞り窓(反射ミラー、レンズ清掃)
- リターンミラー(清掃)
- 接眼レンズ枠下モルト交換
- ミラーボックス内ホコリ除去
・フィルム室清掃
・外観清掃
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。