Nikon F2
カメラの修理がどのように行われているのか?
Nikon F2の分解、整備(修理)、組み立てを通して数回に分けてご案内します。第2回目の内容はコチラ
「ニコンF2のカメラ修理 その2」第3回目の内容はコチラ
「ニコンF2のカメラ修理 その3」今回の修理内容
こちらのNikon F2は個人的に所有しているカメラです。
大きな不具合はありません。今回はこちらのカメラを分解整備していきます。第1回目は、巻き上げレバー側のトップカバーを外していきます。
なお、Nikon F2のトップカバーは右と左に分かれています。1.裏蓋、ファインダー、スクリーン、レリーズボタン(AR-1)を外す
工具なしで外せるパーツ
2.エプロン(前カバー)を外す
ネジは左右2本ずつ、合計4本ありますので、これを外します。
エプロンを外した状態3.巻き上げレバーを外す
最初に巻き上げレバーの飾り蓋を外します。
F2の飾り蓋は外れにくい場合があります。
道具はゴムやハンドプライヤーなどを利用します。
ゴムで外す場合
ハンドプライヤーで外す場合
外す際は反時計回りに回します。飾り蓋は固く締まっている場合がありますので、ハンドプライヤーを使う場合は傷がつかないよう慎重に回します。巻き上げレバーは4本のネジで止められていますので、このネジを外します。
ネジを外すと巻き上げレバーが外れます。
4.トップカバーの押さえリングを外す。
巻き上げレバー下にある、トップカバーの押さえリング(赤丸部分)を外します。
道具はレンチまたは、ラジオペンチの先を加工したものを利用します。
外す場合は反時計回りに回します。傷がつかないよう慎重に回します。
レンチで外す場合
ラジオペンチで外す場合
リングを外した状態5.TLリングを外す
TLリングもトップカバーを押さえています。
TLリングの中を見ると、2つの溝があります。この溝に合わせた工具を使って反時計回りに緩め、リングを傷がつかないよう、慎重に回して取り外します。道具はペンチの先を加工したものを利用します。
TLリング取り外し
ある程度ゆるんだら、細いドライバなどを溝に入れて回します。
TLリングが外れた状態6.シャッターダイヤルを取り外す
シャッターダイヤルの側面の3本の押しネジを緩めて、ダイヤルを外します。
押しネジは取り外す必要はありません。
シャッターダイヤルが外れた状態7.トップカバー(巻き上げレバー側)を外す
アイピース側にあるネジ1本を外せば、巻き上げ側のトップカバーは外せます。
トップカバー(巻き上げレバー側)を外した状態8.巻き上げレバーとシャッターダイヤル、TLリングを仮止め
トップカバーが外れたら、巻き上げレバーとシャッターダイヤル、TLリングを紛失防止のため、仮止めしておきます。
仮止めができたら、動作を確認してみます。
第2回目の内容はコチラ
「ニコンF2のカメラ修理 その2」第3回目の内容はコチラ
「ニコンF2のカメラ修理 その3」
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。