Nikon F2 Photomic

Nikon F2 Photomic フィルムカメラ修理

ニコンF2は1971年(昭和46年)にニコンFの後継機として発売されました。
ニコンFと同様、機械式シャッターで、ニコンのフラッグシップ機という位置づけでした。

ニコンFとの違いは、1/2000秒のシャッターを搭載したことでしょうか。

その他にも、シャッターの耐久性が向上したことや、電池室がボディに内蔵されたことにより、ファインダーに電池を入れなくても、良くなったことなどです。

そして、ニコンFとのもっとも大きな違いは、シャッターボタンの位置ではないでしょうか。

ニコンFのシャッターボタンは裏蓋側に付いていたのに対して、F2では、マウント側に移動されました。

このシャッターボタン位置の変更は、当時、F派とF2派で論争になったとかならなかったとか...

Nikon FNikon F シャッターボタン位置
Nikon F2Nikon F2 シャッターボタン位置

修理内容

こちらのニコンF2フォトミックは、フォトミックファインダーが通電しないということで、修理の依頼がありました。

Nikon F2 Photomic 分解中
分解中

通電不良の原因としては、電池室の金属板を固定している電池室のプラ部分が折れて、テンションが不足して通電しないことが多くありますが、こちらのF2はすでに、その修理がされていました。

次に、接点の清掃を行ったところ、問題なく通電するようになりました。

主な修理内容は下記の通りです。

・接点清掃
・露出計点検、調整
・電池室蓋修理
・シャッター幕軸注油
・シャッター速度点検、調整
・フォトミックファインダー分解清掃
・フォーカシングスクリーン分解洗浄清掃
・巻き上げ鳴き修理
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃

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