Canon demi EE17

今日はCanon demi EE17のフィルムカメラ修理をご紹介します。

demi EE17は以前、こちらの修理ブログで紹介しました。
名前の由来はフランス語のdemi=半分という意味です。
ハーフサイズのカメラなので、demiなんですね。
17はレンズがf1.7だからですね。

修理内容

こちらのdemi EE17は長期間、利用されずに保管されていた様子で、シャッター羽根に粘りがあるようで、しっかりシャッターが切れません。

シャッターはレンズシャッターになるので、シャッター羽根があります。
このシャッター羽根に汚れや油などが付着すると粘りが出て、シャッター羽根が滑らかに開閉しません。

シャッター羽根の粘りは長期間利用されていなかった時などに起こります。

レンズシャッターのカメラにはよく見られる症状で、速いシャッター速度でシャッターを切ると本来は「カシャ」っとレンズの中の羽根が素早く開閉しますが、羽根に粘りが出てくると、ゆっくりと開閉するようになります。症状が進行するにつれて、羽根の開閉が途中で止まり、そのあとゆっくりと元に戻ったりします。さらに症状が悪化すると、シャッター羽根がほぼ開閉しなくなります。

修理はシャッター羽根に付着した汚れや油などを清掃して、正常にシャッター羽根が開閉するようにします。

レンズシャッター内部

他にも、ファインダーブロック清掃、レンズ清掃、トップカバーのファインダー窓と露出計の採光窓の清掃、各部注油を行い、露出計調整などを行います。

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