Canon AE-1

今日は、キヤノンAE-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

AE-1の発売は1976年(昭和51年)4月で、FD50mm F1.4SSC付きで81,000円でした。

当時のAE-1のCMで、「連写一眼」という、カメラにオプションのワインダーを装着して連写するさまを表現した有名なキャッチコピーがありましたが、それよりも私は、メロディの乗せて、「♪♪キヤノン エーイーワン♪♪」とCMの最後に、こぶしを利かせて歌うフレーズが今でも印象深く残っています。

この「連写一眼」というキャッチコピーが功を奏したのか、AE-1以降、各社のカメラにワインダーやモータードライブが当たり前のようにオプション設定されるようになったと言われています。

AE-1は名前の通り、AE(自動露出)が出来るカメラで、シャッタースピード優先AEです。
そして、その機能を実現したのは、世界で初めてマイクロコンピュータ(マイコン)を搭載したことです。

マイクロコンピュータなんていう言葉は、今は全く聞かなくなり、単にコンピュータと言うようになりましたが、1970年代から1980年代までは、マイコンという言葉はとてもポピュラーな言葉でした。

AE-1に搭載されたCPUはTI社(テキサスインスツルメンツ社)の4ビットCPUでした。処理する内容やメモリも限られたものだったので、4ビットでも十分な処理能力だったと思いますが、当時、カメラにCPUを搭載したことは、エポックメイキングな出来事だったと思われます。

修理内容

こちらのAE-1は電池蓋の爪が破損してしまい、蓋のロック出来ず、空きっぱなしになってしまうため、テープで止めている状態です。

今回は、この電池蓋の交換修理の依頼を受けました。

破損している電池蓋

分解

電池蓋交換後
交換前の電池蓋と比較

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