Canon A-1シャッター鳴き 絞り連動不良 ASAダイヤル不良 巻き上げ鳴き

Canon A-1

今日は、キヤノンA-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのA-1は、シャッター鳴き、絞り連動不良、ファインダーのカビ、巻き上げ鳴き、ASAダイヤル板不良、シャッター速度調整、露出計調整での修理依頼です。

シャッター鳴き

シャッター鳴きは、リターンミラーのギアの油切れが主な原因です。

初期症状では、シャッターを切った際、鳴くような音がするため、シャッター鳴きといわれています。

症状が進行するにつれ、リターンミラーの動作が次第に緩慢になり、シャッターを切ってもミラーがゆっくり上下するようになってきます。

さらに症状が進行すると、シャッター切ったタイミングでリターンミラーが上がりっぱなしになる、いわゆるミラーアップ状態になります。

ミラーアップしてしまうと、シャッターを切ることが出来なくなります。

原因は、先に記載した通りギアの油切れですので、該当するギアへ注油を行うことで、問題無く動作することがほとんどです。

絞り連動不良

絞り連動不良は、カメラのマウントから見て、右側にあるレバーの動作不良が原因です。
このレバーは、レンズの絞りと連動しています。

症状としては、設定したレンズの絞り値通りに絞り羽根が開閉しない不具合となります。

例えば、レンズの絞り値がF22まで絞った場合でも、絞り連動不良になっている場合、F8やF5.6くらいの絞りまでしか絞り羽根が閉じません。つまり、露出計に従って適正露出で撮影したと思っていても、露出オーバーの写真が撮れてしまいます。

症状が進行するにしたが、絞り連動のレバーから異音が聞こえてきたり、最終的には、全く絞り羽根が動作しなくなります。

原因としては、絞り連動レバーに繋がっているギアの油切れがほとんどですので、こちらもシャッター鳴きと同様、該当するギアへ注油を行うことで、本来の動作に戻ることがほとんどです。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター鳴き修理
・絞り連動不良修理
・ASAダイヤル不良修理
・巻き上げ鳴き修理
・露出計調整
・シャッター幕軸注油
・シャッター速度調整
・ソノレイド清掃
・ファインダー清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃