OLYMPUS PEN EES
今日は、オリンパスPEN EESのフィルムカメラ修理をご紹介します。
修理内容
こちらのペンEESは、「写真下部に光の筋のような、白く太い筋(ひらがなの「し」のような形)が入るようになった。」とのことで修理依頼がありました。
全ての写真に筋が入るというわけではなく、晴天の屋外で撮影した時、特に入っているとのことです。
カメラを拝見すると、モルトについては、ある程度のへたりが見られましたので、おそらく、モルトを交換することで、光漏れの現象は現れない
かと思われます。さらにカメラをよく観察すると、もう1点、光漏れに大きく関係すると思われる点が見つかりました。
それは、カメラの裏蓋の歪みです。こちらのカメラの裏蓋ですが、ファインダーから見て、右側にかなり遊びがあり、指で下側へずらそうとすると、かなり傾きが出ています。
また、その状態で裏蓋を軽く指で押すと、ペコペコと音が鳴り、裏蓋がしっかりと嵌っていないことに気付きました。
さらに、カメラのトップカバーを開けたところ、もう1点問題点が見つかりました。
それは、露出計を固定するネジが無いことです。写真中央の赤丸部分が、ねじ欠品の箇所です。
露出計はネジ止めされていないため、かなりグラつきが見られましたので、こちらは、別途ねじを取り付けました。
こちらのカメラは過去に分解された形跡が見られ、ねじの欠品以外にも、本来のねじとは異なるねじが取り付けられていたりしました。
主な修理内容は下記の通りです。
・劣化モルト交換
・裏蓋歪み修正
・露出計内部固定ネジ部品調達取り付け
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。