OLYMPUS OM-1

OLYMPUS OM-1 フィルムカメラ修理

今日は、オリンパスOM-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのOM-1は下記のようなご依頼を受けました。

「動作はいいようです。ファインダー内プリズムの腐食があり、汚れも目立ちます。モルト劣化あり。プリズム交換も含めた整備点検をお願いしたいと思っております」

OLYMPUS OM-1 分解
OLYMPUS OM-1
分解中

高速シャッター速度

シャッター速度を測定すると、1/1000秒が1/2000秒くらいで切れていました。

シャッター速度は測定器を使い、調整を行いました。

高速シャッターのみ大きく速度がズレることは、メンテナンスされていない、古いカメラでは時々あります。

普段使っていて、高速シャッターで切った時だけ、写真が、妙に明るかったり、暗かったりする場合は、シャッター速度がズレていることが考えられます。

2回巻き上げ

巻き上げレバー下にある劣化したダンパーを交換した後、巻き上げを行うと、8の倍数のいづれかの回で、2回巻き上げになる変わった症状が見られました。

交換したダンパーを取り除くと、その症状は見られません。

ダンパーが無くても、巻き上げは出来るのですが、念ため、ダンパーを交換した、別の巻き上げユニットに交換してみたところ、2回巻き上げの症状は無くなりました。

交換後、何度も巻き上げてシャッターを切りましたが、2回巻き上げになることはありませんでした。

不具合箇所に間違いが無いか、確認のため、もう一度、ダンパーを交換した元の巻き上げユニットに交換すると、やはり、8の倍数のいづれかの回で、2回巻き上げになりました。

巻き上げユニットを交換すると、不具合は見られないため、不具合の原因は巻き上げユニットにあると思われます。

OLYMPUS OM-1 ワッシャー (ラバー)
巻き上げユニット
赤ペンに指している箇所に下に写っているダンパーを挟みます。

主な修理内容

・シャッター幕軸注油
・スローガバナー注油
・巻き上げレバー下ダンパー交換
・露出計調整
・シャッター速度調整
・ファインダー分解清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃
・プリズム部品交換
・巻き上げユニット部品交換
OLYMPUS OM-1 フィルムカメラ修理

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