TEXER SR

今日は岩田エンタープライズが日本向けに発売したスプリングカメラ、「TEXER SR」のカメラ修理をご紹介します。

あまり知られていないカメラですが、もとは中国の海鴎203-1とカメラです。海鴎(Seagull)は日本でも知られているので、ご存知の方も多いと思います。

構造は他社のスプリングカメラと似ています。レンズをカメラボディに収納するため、蛇腹にレンズシャッターを付けたカメラです。

カメラは距離計と連動しており、ファインダーを覗きながら、ピントダイヤルを回すと、ピントが合わせられます。ボディからアームがのびていてレンズと繋がり、ピントダイヤルを回すことで距離計と連動します。

不具合の状況と修理

こちらのカメラの不具合はレンズシャッターの羽根に粘りがあり、正常にシャッター羽根が開閉しません。また、距離計に少し狂いがあるようです。

シャッター羽根の粘りは油の付着によるものでした。念入りな清掃を行い、正常にシャッター羽根は開閉しました。

シャッター羽根の清掃を行ったので、レンズを抜きましたが、レンズを抜くと前玉にヘリコイドが付いているので、ヘリコイドのグリスアップとレンズ清掃、無限遠出しを組み立て時に行いました。

距離計の狂いは調整が可能なので組み立て時に合わせて行います。
また、ファインダー内にホコリや汚れが見られたので、トップカバーを外してファインダー内の清掃を行いました。

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