Nikon New FM2

今日はニコンNew FM2とAI Nikkor 50mm f/1.4Sの修理を行います。

Nikon New FM2は1984年に登場して、17年間もの長い間、生産されたロングセラーモデルです。シャッターは機械式で最高1/4000秒を装備し、シンクロ同調も1/250秒を実現していました。電池は露出計を動かすだけに必要で、電池なしでも、露出を自分で決めれば、写真が撮れるカメラです。

Nikon New FM2はFMシリーズの3世代目のカメラです。FM ⇒ FM2 ⇒ New FM2と世代が変わります。
FM2とNew FM2はほぼ同じように見えますが、シンクロ同調の最高速度がFM2は1/200秒に対してNew FM2は1/250秒になっています。また、New FM2には前期型と後期型があり、前期型はシャッター幕にハニカム構造チタン幕を採用し、後期型はジュラルミン製シャッター幕を採用していたそうです。今回修理したカメラは後期型でした。

修理内容

さて、こちらのNew FM2ですが、巻き戻しクランクのレバーを紛失してしまったとのことで、その部品の取り付けを依頼されました。その他に、フィルムの感度表示板のズレの修理とファインダーが汚れていたため清掃を行いました。

巻き戻しクランクのレバー部分

フィルム感度表示板(修理後)

レンズのAI Nikkor 50mm f/1.4Sは絞り羽根に油の滲みが出ており、シャッターを切った際、絞り羽根が開閉しない状態でした。絞り羽根については油を除去し、正常な開閉ができるようになりました。

絞り羽根の油の滲み
清掃前(左)と清掃後(右)

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