RICOH GR1v
今日は、リコーGR1vのカメラ修理をご紹介します。
GR1vは、2001年(平成13年)に発売されたGR1シリーズ最後の機種となります。
背面
修理内容
こちらのGR1vは光漏れするため、劣化したモルトの貼り換えと、割れたファインダー枠の補修を行いました。
モルト交換
モルトの貼り換えは5箇所ですが、光漏れの原因は主に、フィルム窓のモルトの劣化が原因です。
交換したフィルム窓のモルト
ファインダー枠補修
ファインダー枠についてですが、こちらは、当初、電源ボタン上にあるフックのような突起が折れ、電源のOn/Off部分が少し浮いた状態で、電源操作がしにくい状態でした。
ファインダー枠は2箇所で固定していますが、電源ボタン上のフックが折れていたため、ファインダー枠は左側のネジ1本で固定している状態でした。
そのため、このネジ部分に強いテンションが掛かかり、このネジを止めている枠の一部も割れてしまいました。
今回は、ファインダー枠をカメラ本体に固定するため、この破損したファインダー枠を補修しています。
補修方法は、フックのような突起とネジ止め部分をプラスチックの板を加工してファインダー枠に接着し、加工後のファインダー枠をカメラ本体に取り付けしています。
補修後のファインダー枠
補修後のファインダー枠(ネジ部分拡大)
補修後のファインダー枠は、カメラボディにしっかり取り付け出来ており、電源ボタンも問題なく操作出来るようになりました。
GR1シリーズの修理については、交換部品が無いため、主にモルト交換程度しか修理を行なうことが出来ませんので、あらかじめご了承ください。