Ricoh AUT0 HALF S

RICOH AUTO HALF S フィルムカメラ修理

仕様

フィルムシステム35mmパトローネ入りフィルム(135)
画面サイズ24mm×17mm
レンズリコー 25mm F2.8 3群4枚構成(設計理研光学、製造富岡光学)
フォーカス2.5mに固定焦点
シャッターセイコーシャ BS 11-2  1/125(AE時) 1/30(フラッシュ時)
シャッタースピードAUTO 8~1/1000秒 マニュアルメカニカル B・1/100秒
露出計セレンメーター、針押さえ式AE
大きさ幅89mm x 高さ67mm x 奥行34.5mm
重量350g
発売年月1965年(昭和40年)3月
発売価格13,800円 ケース・ストラップつき

修理内容

こちらのオートハーフは、シャッター不良と露出計不良、巻き戻しクランク不良の修理依頼です。

シャッター不良

シャッター不良の原因は、シャッター羽根の汚れです。

原因は、シャッターユニットとボディシャーシの間に貼ってあるモルトの劣化です。

このモルトは劣化が酷く、シャッター羽根の動作不良の原因にもなりますので、古いモルトは、除去して清掃を行い、新しいモルトに貼り直しを行いました。

また、シャッター羽根については、分解して清掃を行いました。

修理後、シャッターは正常に切れるようになりました。

露出計不良

露出計は電気を流しても、指針は全く動作しません。

こちらは、露出計そのものが、故障しているため、露出計を取り出して部品の交換を行いました。

露出計部品の交換後は、問題無く、動作しています。

巻き戻しクランク不良

症状としては、レバーがクランクに収まらず、浮き上がっています。

取り付けてあったレバーについては、一度、取り外して、クランクに収めようとして、何度か試しましたが、やはりうまく収まりませんでした。

そのため、レバーの交換部品を用意して、取り付けたところ、問題なくクランクに収まりましたので、レバーは部品交換となりました。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター不良修理
・シャッター羽根清掃
・巻き戻しクランク修理
・巻き戻しクランクレバー部品交換
・露出計不良修理
・露出計部品交換
・ファインダー分解清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室清掃
・外観清掃
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。