PENTAX MX
今日は、ペンタックスMXのフィルムカメラ修理をご紹介します。
ペンタックスMXは1976年に発売されました。
スペックは、機械式横走り布幕フォーカルプレーンシャッター、シャッター速度は1秒〜1/1000秒とB、露出計はTTL中央重点測光でLED表示となっています。特筆すべきは、機械式シャッターなので、電池が無くても写真が撮れます。
また、小型軽量(横135.5cm 高さ82.5cm 幅49.5cm 重さ495g)なので、持ち運びも楽です。
ファインダーの倍率は約0.95倍なので、等倍に近いです。上面から
修理内容
修理の依頼内容は、以下の通りです。
・モルトがベタベタになってしまっているので交換したい
・ファインダーにゴミが映るので清掃
・各部点検整備◆主な修理内容としては以下の通りです。
・シャッター速度の確認と調整
・露出計の確認と調整
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・接眼レンズ交換
・各部必要箇所への注油
・フィルム室内の清掃
・外観清掃◆修理について
シャッター速度は規定範囲内ではありますが、低速側がやや速かったため、スローガバナーを取り外して洗浄し、注油後、調整を行っております。露出計は適正露出よりも、1段ほどズレていましたので、適正露出になるよう、調整を行いました。
接眼レンズは2か所にバルサム切れ見られたため、部品交換を行いました。
モルトについて、ミラー緩衝用モルト、フィルム室、、裏蓋ヒンジ、ミラーボックス内部、ボディ内部のモルトを交換しました。
以下、修理中の写真をアップします。
B(バルブ)、ASA100でシャッターダイヤルを外した状態
シャッターダイヤルを外す時に、シャッター速度とASA感度をどこに合わせて外したかを記録しておきます。トップカバーを外した状態
ボディ内部
前板裏側
スローガバナーを外した状態
スローガバナーを洗浄
接眼レンズにバルサム切れ
接眼レンズ比較
接眼レンズを取り出して、バルサム切れがない接眼レンズと比較