PENTAX MX

今日はペンタックスMXのカメラ修理を紹介します。

PENTAX MXは1976年(昭和51年)に発売された、ペンタックスとしては最後の機械式一眼レフカメラです。発売当時の販売価格はボディのみで、クロームが48,000円、ブラックが51,000円でした。

今のカメラはブラックでもシルバーでもほぼ同じ価格で販売されているものが多いですが、当時はブラックの方が少し価格が高いのが当たり前でした。

MXは機械制御式横走り布幕フォーカルプレーンシャッターです。電池が無くても、シャッターが切れて、シンプルな設計ながら高い精度と耐久性を備えているのが特長です。

修理内容

こちらのカメラはお客様から4つの不具合の修理依頼を受けました。
1.ミラーアップしたままの状態
2.シャッターは切れるが、すべてのシャッタースピードで鳴く
3.ASA感度設定ダイアルが固着(?)して動かない
4.露出計は反応しているが精度は不明

巻き上げレバー側の角にアタリがあり、トップカバーがすこし変形していますが、巻き上げ操作には影響は出ていないようです。

ミラーアップやシャッターの鳴きの原因は油切れによるものだったので、洗浄して、注油を行うことで問題解決できました。
ASA感度設定ダイヤルは分解清掃後、問題なく動きました。
露出計はズレがあったので、調整を行いました。

ファインダー内のシャッター表示板が少し上にズレていたため、修理を行ないました。
写真は、シャッター速度を1/1000秒に合わせた時の修理前と修理後のものです。

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