PENTAX K2
今日は、ペンタックスK2とsmc TAKUMAR 50mm f1.4のフィルムカメラ修理をご紹介します。
修理概要
・電池室清掃
・露出計交換
・電子基板交換
・プリズム交換
・三角環交換
・マニュアルシャッター速度調整
・オートシャッター時の露出値調整
・露出計調整
・ファインダー清掃
・劣化モルト交換
・フィルム室内清掃
・外観清掃修理内容
こちらのK2はシャッター不動で、露出計も動作しません。
また、露出計の指針の動きにも問題があり、1/1000秒からAUTOにダイヤルを合わせた時、AUTOの緑色の指針が1/1000秒から動かず、10分くらい放置しておくと、指針がAUTOの位置に戻ります。
B(バルブ)の指針位置にも同様の問題があり、Bから8秒にダイヤルを合わせても、B位置からほとんど動かず、4秒にすると、指針が動きます。
プリズムには腐食が見られたため、交換を行っています。
露出計
通電がしないため、電池室周りを分解して清掃しました。
清掃後、通電し、シャッターも切れて、露出計は動作するようになりました。しかし、シャッター速度を示す指針の動きが悪かったため、分解して露出計を取り出して状態を確認したところ、指針を動かすギアの動作が非常に悪いことがわかりました。
このギア部分がわずかに歪んでいる様子で、摩擦抵抗があるため、露出計は交換を行いました。
その後、指針がシャッター速度ダイヤルと連動するよう、調整を行い、正常に動作するようになりました。
露出計
AUTOシャッター
K2は電子シャッターですが、マニュアルシャッターとAUTOシャッターがあります。
マニュアルシャッターはほぼ問題ありませんでしたが、AUTOシャッターの動作が悪く、調整を行っても、適正露出値を得られないため、電子基板の交換を行いました。
電子基板を交換し、調整を行ったところ、ほぼ適正露出でシャッターが切れるようになりました。
電子基板
レンズ
レンズは分解して、清掃を行いました。
中玉にはクモリが見られましたが、こちらは、清掃では除去できませんでした。