OLYMPUS OM-2N
今日はオリンパスOM-2Nのフィルムカメラ修理をご紹介します。
修理概要
・シャッター速度確認、調整
・露出値確認および露出計確認、調整
・シャッター幕軸注油
・ワインダー接点清掃
・各部清掃(外装、フィルム室、ファインダー)
・フォーカシングスクリーン交換
・巻き上げレバーダンパー交換
・劣化モルト交換修理内容
こちらのOM-2Nは下記のような不具合があります。
・ワインダー使用時にコマ飛びする
・シャッター速度が遅い(1/1000秒が1/500秒くらい)
・露出計が1段程度、-(マイナス)側に振れるワインダー使用時にコマ飛び
こちらは、実際にワインダーを装着し、フィルムを装填してシャッターを切ってみましたが、フィルムがコマ飛びすることはありませんでした。
念のため、シャッター関連箇所への注油と、ワインダーの接点清掃、巻き上げレバー下にある劣化したダンパーの交換を行いました。
シャッター速度が遅い
シャッターは高速側がかなり遅いため、注油後に調整を行いました。
露出計が1段程度、-(マイナス)側に振れる
露出計は調整を行い、適正露出にて、指針が振れるようになりました。
写真
トップカバーを外したところ
ストロボシュー下のモルト
こちらは、一度分解されているようです。シュー下にモルトを貼っていますが、シール付きのモルトを使用しているため、べたつきが出始めています。
このままだと、モルト劣化の進行がかなり速まりますので、交換を行いました。シュー下を清掃
プリズム
プリズムは点のような腐食が見られますが、ピント合わせに影響するようなものではないため、プリズム交換は行いません。