OLYMPUS OM-1N

今日はオリンパスOM-1Nのフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのOM-1は以下のような不具合がありました。
・シャッター不良(シャッターが切れない)
・露出計の動作が不安定
・セルフタイマーの動作不良

その他に下記のような整備を実施しております。
・ファインダー清掃(接眼レンズ、プリズム、フォーカシングスクリーン、ミラー)
・劣化ゴムダンパーの交換(シャッター関連、巻き上げレバー関連)
・モルト交換(ミラー緩衝用、フィルム室、ヒンジ)
・アクセサリシューの内部部品に破損があるため部品交換
・露出計確認、調整(1.35Vで調整)
・シャッター速度確認、調整
・各部必要箇所への注油
・フィルム室内の清掃
・外観清掃

修理について

お預かりしたOM-1Nですが、過去に分解修理が行われている形跡がありました。

露出計
露出計は、動作が不安定で、特にASA感度を変更すると、時々反応しない時がありました。また、動作しても、露出計の指針は、適正露出を指さない状態でした。

原因を探るため、トップカバーを外すと、露出計は過去に修理が行われている形跡が見られました。

露出計の部品を見てみると、露出計のネジに緩みやASA感度変更ダイヤルとの噛み合わせが悪いなどの症状が見られたため、修理を行ないました。

指針の調整については、調整の跡がみられ、過去に指針の動きに問題が出ていたものと思われます。
現状、測定を行うと指針は適正露出を指さないため、今回、適正な露出で指針が動作するよう、分解修理を行ないました。なお、露出計の電池の電圧はアダプターを介し、1.35Vにて調整しています。

アクセサリーシュー
フラッシュのアクセサリシューの内部部品が破損していました。

破損した部品
写真左が元のパーツで、右が交換パーツです。

ゴムダンパー

シャッター関連と巻き上げレバー関連のゴムダンパーを交換しました。

シャッター関連(元の状態)

巻き上げレバー関連(元の状態)

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