OLYMPUS OM-1 MD
オリンパスOM-1 MDはOM-1にモータドライブを取り付け可能にしたカメラです。スローガバナーも改良されています。
仕様
形式 機械式35㎜フォーカルプレーン一眼レフ ファインダー 視野率約97%(対実画面) 倍率0.92倍(50mm/距離∞) シャッタースピード B・1~1/1000秒 シンクロ速度1/60秒 測光方式 中央重点平均測光 定点合致式(CdS使用) 電源 MR9 水銀電池 x1 大きさ 幅136mm x 高さ83mm x 奥行50mm 重量 510g 発売年月 1974年(昭和49年)10月 発売価格 クロームボディー48,000円、ブラックボディー51,000円 修理内容
こちらのOM-1は、本体、レンズともに経年劣化が見られ、撮影が出来ない状態です。露出計については、通電しないため、動作確認が取れていない状況です。再び撮影が可能な状態になるよう修理のご依頼です。
シャッター
シャッターは、シャッター幕軸とスローガバナー(スローシャッターを作り出すギアの集合部品)へ注油を行った後、測定器を使って、シャッター速度の精度調整を行っています。
通電不良
通電不良の原因は2つあり、ひとつは、電池室から露出計へ繋がる配線が腐食しているためで、2つめは、電池室にある金属板を固定しているネジが折れ、金属板のテンションが出ていないためです。
配線腐食は、カメラを分解し、腐食している配線を取り除いて、新しい配線を引き直しました。
ネジ折れは、ネジを用意して取り付けています。
露出計絞り連動リング動作不良
マウント側にある、露出計の絞りを伝えるリングの動きが悪く、その影響で、絞り値によって、露出計が正確に測光出来ない時があります。
この絞り連動リングが問題無く動作するよう修理を行ないました。
プリズム腐食
プリズムは腐食があるため、部品交換を行っています。
その際、腐食対策用のプリズムカバーに交換を行っています。
主な修理内容は下記の通りです。
・露出計配線腐食のため引き直し
・電池室金属板止めネジ折れのためネジ交換
・露出計絞り連動リング動作不良修理
・露出計精度調整
・プリズム部品交換(プリズムおよびプリズムカバー)
・シャッター注油(幕軸、スローガバナー)
・シャッター速度精度調整
・巻き上げダンパー交換
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・レンズ分解カビ取り清掃
・電池室金属板止めネジ折れのためネジ交換
・露出計絞り連動リング動作不良修理
・露出計精度調整
・プリズム部品交換(プリズムおよびプリズムカバー)
・シャッター注油(幕軸、スローガバナー)
・シャッター速度精度調整
・巻き上げダンパー交換
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・レンズ分解カビ取り清掃
こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。