OLYMPUS OM-1
今日は、オリンパスOM-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。
修理内容
こちらのOM-1は全体的なメンテナンス依頼です。
今回の主な修理内容は下記の通りです。
・巻き上げロック修理
・巻き上げダンパー交換
・露出計不動修理
・露出計精度調整
・シャッター速度調整
・シャッター幕軸注油
・スローガバナー注油
・プリズム腐食部品交換
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃カメラを拝見すると下記のような不具合がありました。
巻き上げロック
巻き上げがロックしており、シャッターが切れません。
シャッターチャージに不具合があります。
露出計不動
電池を入れて、露出計の動作確認しましたが、うごきませんでした。
電池室の半田部分が腐食しています。
プリズム腐食
プリズムは腐食しております。
こちらは、プリズムの部品交換となります。
露出計の動作確認
OM-1の露出計が動作しているかどうかの確認方法
まずは、電池を入れます。これが無ければ、確認できません。
晴れた日であれば、フィルム感度をASA100、シャッター速度を1/125秒、絞りをF16に合わせます。
これで、おおよそ適正露出になると思いますので、針がちょうど真ん中あたりにくれば、動作は問題ありません。もし、針が全く動かなかったり、かなり下を指しているのであれば、露出計不良が考えられます。
露出計確認時の注意点
メータースイッチがオフの場合や露出計不良の場合でも、下記組み合わせ以下に動かすと指針が動く場合があるので注意が必要です。
・ASA100の時、50mm F1.8開放で1/2秒
・ASA100の時、50mm F1.4開放で1/2秒
・ASA100の時、50mm F1.2開放で1/2秒露出計不良の原因
OM-1の露出計が動作しない、よくある原因はいくつかあります。
・露出計の故障
・電池室の板バネのテンション不足
・通電不良
・半田の腐食
・配線の腐食
・ネジ折れ
・受光素子の劣化
etc…
こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。