OLYMPUS OM-1
今日は、オリンパスOM-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。
不具合箇所
こちらのOM-1は、下記のような不具合で修理依頼がありました。
・ミラー上部のモルトが腐食して、ポロポロと落ちてきます。
・ミラー下部にうっすらと腐食が見られます。
・露出計は動いていますが精度は良くありません。
・ファインダーの汚れ。
・他の動作(シャッター速度など)についても精度は不明です。
・貼り皮の端が浮いてきています。修理内容
モルト
モルトは劣化していましたので、交換を行いました。
リターンミラー
リターンミラーの腐食と思われた部分は、汚れのようだったため、清掃したところ、きれいになりました。
露出計
カメラをお預かりした時点では、電源を入れると、指針が指し示す位置が、適正露出からあまりにもかけ離れており、動作していないと思いましたが、測定器で測ったところ、指針は適正露出よりも、-(マイナス)8段くらいで振れていました。
「露出計は調整できる範囲に限界があり、その範囲を越えた場合は、出来る限りの調整」ということで、ご了承いただきました。
こちらの露出計は、通常の調整方法では、適正露出を出すことが出来ないと思い、重修理となりますが、細部まで分解して露出計の調整を行い、ほぼ適正露出を指し示すことができるようになりました。ファインダー
ファインダーを覗くと、ゴミやホコリなどが目立ちます。
ファインダーについては、分解清掃を行いました。シャッター速度
シャッター速度は測定器を使って測りました。
シャッター速度は全体的にバラつきが見られますが、おおむね規定範囲の速度が出ています。シャッターについては、シャッター幕軸およびスローガバナーへの注油を行い、測定器を使って速度の調整を行いました。
貼り革
貼り革の一部が剥がれていましたので、貼り直しました。
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。
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