Nikon New FM2点検 劣化モルト交換

Nikon New FM2

今日はニコン New FM2 のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのニコン New FM2は、点検とモルト交換の依頼です。

露出計

露出計は、測定器を使って測りました。
測光の状態は問題ありません。
精度については、誤差程度のズレは見られますが、精度調整をしなくても撮影には大きな影響はないと思います。

シャッタースピード

シャッタースピードは、測定器を使って測りました。
各速度にややバラつきは見られるものの、全速度において、許容範囲内には収まっています。

シャッタースピードのバラつきは経年劣化の影響と思われます。

シャッタースピードの調整は、各速度毎での調整は出来ず、全体のバランス調整のため、こちらのカメラでは、現状、許容範囲に収まっている現状のため、特に調整の必要はないと思います。

露出状態

測定器を使い、撮影時の露出のズレを測りました。

±半段程度の（絞り半分程度）ズレは見られますが、おおむね良好な結果です。

ファインダー

ファインダー内に塵やゴミの混入が見られます。

現状は、酷い汚れではないため、特に清掃を行わなくても、問題はないかと思われます。

なお、フォーカシングスクリーンの汚れは、レンズクリーナーなどの液体を使うと、スクリーンそのものを溶かしてしまう可能性があるため注意が必要です。

フラッシュ

アクセサリーシューとターミナル、共に問題なく同調発光します。

巻き上げ

特に問題ありません。

フィルムカウンター

特に問題なくカウントし、裏蓋を開けるとリセットされます。

モルト劣化

モルトに劣化が見られますので、交換が必要です。