Nikon FM10
今日はニコンFM10のフィルムカメラ修理をご紹介します。
ニコンFM10は、FMシリーズの流れを汲むカメラで、機械式の縦走り金属幕フォーカルプレーンシャッターを採用しています。
シャッター速度はB、1秒〜1/2000秒まであります。
フィルムカメラとしては、比較的、新しいカメラなので、露出計やシャッター速度の狂いも少なく、マニュアル操作で真面目に写真を学ぶには最適なカメラと思います。
修理内容
こちらのFM10はレンズを外した状態ではシャッターが問題なく切れるが、レンズを装着すると、シャッターが切れないということで、修理依頼がありました。
この不具合の原因はリターンミラーのずれによるものです。
リターンミラーがずれることで、ミラーボックス内でレンズの一部にミラーが当たり、結果、ミラーが動作しないため、シャッターが切れないという不具合です。FM10のミラーずれは、経年劣化により、接着が弱まって、ずれ落ちて来ます。
一応、ミラーずれが起きにくくなるような対策はある程度取られていますが、結果的にはミラーずれが起きてくるので、完全ではないようです。
修理は一度、ミラーを取り出し、位置を合わせて、ミラーを貼り直します。
ミラーを貼り直し後、しっかり接着されるよう、圧着して、時間を置きます。
しっかり接着出来たのち、ミラー作動や無限の確認を行って、作業完了です。
その他に下記作業を行っています。
・巻き上げ点検
・巻き戻し点検
・シャッタースピード点検
・露出精度点検
・ミラー作動点検
・スピードライト発光、同調点検
・外観清掃
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