Nikon FE2

Nikon FE2 フィルムカメラ修理

今日はニコン FE2 のフィルムカメラ修理をご紹介します。

修理内容

こちらのニコン FE2は、ミラーアップして巻き上げが出来ないということで、Ai-s Nikor 35㎜ f2のレンズと合わせて修理依頼がありました。

カメラを拝見したところ、その他にもいくつか不具合が見つかりました。

主な修理は下記の通りです。

・ミラーアップ修理
・フィルムカウンター不良修理
・シャッター速度確認
・露出計確認
・フィルムガイドレール清掃
・劣化モルト交換
・ファインダー分解清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
・アイピースのゴム劣化のため部品交換
・三角環プラカバー部品欠品のため部品取付
・レンズ分解清掃
・レンズヘリコイドグリス入れ替え
・レンズ墨入れ

こちらのカメラは、外観に汚れが酷くこびり付いて、清掃しても、なかなか汚れが落ちませんでした。
写真ではそれなりに綺麗になっていますが、汚れを落とすのに、かなり時間が掛かりました。

ミラーアップは、シャッターがしっかり切れていなかったので、強制的にシャッターを切り、ミラーアップを戻し、巻き上げ部分の清掃を行うことで、シャッターは切れるようになりました。

フィルムカウンターは、カウンターリセット時に、[18]の目盛のところで止まってしまいました。
カウンターの表示板に歪みなどは無かったので、特に歪みの修正など行わず、そのまま分解して、清掃を行ったところ、正常にリセットできるようになりました。

カメラと同時に預かったレンズは、ピントリングが非常に固く、回しにくい状態でした。
こちらはグリスが固着していたため、ヘリコイドのグリスを入れ替えることで、ピントリングはスムーズに回るようになりました。

レンズの絞り値や距離の目盛部分の塗装が剥がれたり、くすんでいて判別しにくいため、こちらは、色を作って墨入れをしました。

Ai-s Nikkor 35mm f2 墨入れ
墨入れ後
この修理ブログの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。

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