Nikon F Eyelevel

Nikon F Eyelevel フィルムカメラ修理

仕様

形式機械式35㎜フォーカルプレーン一眼レフ
ファインダー視野率100%
シャッターチタン幕横走りフォーカルプレーン
シャッタースピード1~1/10000・B・Tチタン幕横走りフォーカルプレーン
マウントNikon Fマウント
大きさ幅147mm x 高さ98mm x 奥行56mm
重量685g
発売年月1959年(昭和34年)6月
発売価格67,000円(5cm F2 付)、79,300円(55mmF1.2付)

修理内容

こちらのニコンFは「シャッタースピードに不安があるので、調整してもらいたい」とのことで修理依頼がありました。

シャッタースピード

シャッタースピードの調整は、シャッター幕軸に注油を行い、少し時間を開けてから、調整を行い、日にちを置いて、油が馴染んでから、再度、微調整を繰り返しています。

下記は、調整前と調整後のシャッタースピードの測定値となります。

調整前は、かなり狂いが生じている状態でしたが、調整後は、ほぼ問題の無い速度に収まりました。

スローシャッターについては、ガバナーへ注油を行っています。
スローシャッターの速度についても測定していますが、スローシャッターは元々、狂いが少ないため、特に記載はしません。

調整前

速度測定値適正値許容範囲
1/1000秒0.479ms0.97ms0.58ms~1.64ms
1/500秒1.276ms1.95ms1.16ms~3.28ms
1/250秒2.499ms3.91ms2.32ms~6.57ms
1/125秒6.808ms7.81ms4.65ms~13.1ms
1/60秒16.62ms15.6ms11.0ms~22.1ms

調整後

速度測定値適正値許容範囲
1/1000秒1.091ms0.97ms0.58ms~1.64ms
1/500秒2.168ms1.95ms1.16ms~3.28ms
1/250秒3.334ms3.91ms2.32ms~6.57ms
1/125秒7.680ms7.81ms4.65ms~13.1ms
1/60秒16.95ms15.6ms11.0ms~22.1ms
こちらの記事の目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの記事を見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラ修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。