New Canonet QL19
仕様
型式35mmレンズシャッター式距離計連動・シャッタースピード優先EEカメラ
標準レンズ45mm F1.9
シャッターコパル、1/500~1/4秒、B、X
セルフタイマー内蔵
フラッシュオート用ホットシュー/ドイツ型ソケット
フラッシュシンクロFP
X接点(レール式の直結式フラッシュ同調装置付き)
ファインダー二重像合致式連動距離計と3段階に視野倍率を可変する
回転式逆ガリレオビューファインダーを光路内に一体化した一眼式
ブライトフレーム式パララックス自動補正トリミング・マークファインダ
倍率0.6倍、視野右側に絞り目盛り、メーター指針、上下に高低輝度警告
バッテリーチェックゾーン
EE機構CdS式、シャッタースピード優先式EE式
AUTO解除による純マニュアル露出可能
測光連動範囲=EV3.5~17(ISO 100)
フィルム感度使用域=ISO 25~800
使用電源1.3VのH-D型水銀電池1個、バッテリーチェックあり
フィルム装填・給送裏蓋開閉フィルム位置合わせ
裏蓋閉じでレバー巻き上げを行うクイック・ローディング(QL機構)システム
上部レバー127度回転1作動式(予備角26度)、小刻み巻き上げ不可
フィルムカウンター裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し上部回転クランク式
大きさと質量120×75×60mm、620g
発売年月1971年(昭和46年)5月
発売時価格24,400円
修理内容
New Canonet QL19 フィルムカメラ修理

こちらのニューキヤノネットQL19は、ファインダーの曇りが酷く、距離計を使ったピント合わせが困難な状態です。

また、モルトの劣化もかなり進んでおり、ボロボロな状態のため、修理依頼がありました。

ファインダーの曇りの原因は、ファインダー内にある、ハーフミラー(いわゆるマジックミラー)が曇ってしまっているためでした。

New Canonet QL19 フィルムカメラ修理
左は元の曇っているハーフミラー、右は新しいハーフミラー

修理は、新しいハーフミラーを同じ大きさに切り出して交換し、距離計の縦ズレや横ズレを調整しました。

New Canonet QL19 フィルムカメラ修理
ハーフミラー交換後

ハーフミラー交換後は、ファインダーもスッキリとした見え具合となり、距離計によるピント合わせも問題なく行えるようになりました。

劣化モルト交換

モルトは、フィルム室の溝と裏蓋に貼られていますので、劣化したモルトを除去、清掃して、新しいモルトに貼り替えを行いました。

New Canonet QL19 フィルムカメラ修理
モルト交換後

主な修理箇所

  • 腐食したハーフミラーの交換
  • 距離計調整
  • 劣化モルト貼り替え
  • 露出計精度調整
  • フィルム室の塗装剥がれを再塗装
  • 貼り革の貼り直し(反り補修)
  • レンズ簡易清掃
  • ファインダー清掃
  • フィルム室清掃
  • 外装清掃
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。