MINOLTA X-1
今日はミノルタX-1のフィルムカメラ修理をご紹介します。
1973年に発売された、ミノルタのフィルムカメラの中で、最高級機の位置づけのカメラです。
X-1はファインダーが交換式となっており、こちらのX-1はAEファインダーが取り付けられています。
当時の価格はAEファインダー付で¥129,000円でした。
AEファインダーを装着すると、この出っ張りがとても特徴的で、一目でX-1と判ります。
修理内容
こちらのX-1は整備ということで、修理依頼がありました。
カメラを拝見すると、とても状態が良く、ボディ、ファインダー共に、特に大きな不具合は見つからなかったため、分解清掃および、必要な箇所に注油を行うなどの整備を行っております。
シャッター速度については、許容範囲内ではありましたが、やや遅かったため、速度調整を行いました。
シャッター速度調整後は、とても良い数値を出しています。
AEファインダー
シャッターについて
高速から中速、低速に至るまで、すべてのシャッター速度において、良好な結果です。
このくらいの年代のカメラで1/2000秒の高速シャッターが装備されているカメラの多くは、1/2000秒の速度が出ないことが、ままあります。しかし、このX-1はしっかりと1/2000秒が出ています。
シャッター速度測定
露出について
露出は測定器を使い、光源の明暗を分けて測ります。
光源はLV(輝度値)にて表し、LV15(快晴)、LV12(曇り)、LV9(明るい部屋)、LV6(廊下)と明暗を変えて測定しています。
EV値(露出の明るさを示す数値)が±0.00EVの場合、適正露出となります。
実際にはシャッター速度は常に一定ではなく、ばらつきがあるため、EV値は測定毎に多少変化します。露出測定
シャッター速度が良好なので、露出測定の値も良い結果が得られました。