MINOLTA X-1

今日はミノルタX-1のカメラ修理をご紹介します。

ミノルタX-1は1973年に発売された高級一眼レフカメラです。

この時代の高級一眼レフカメラといえば、ニコンF2(1971年発売)とキヤノンF-1(1971年発売)があげられますが、これに対抗するため、ミノルタが発売した高級一眼レフカメラがX-1です。

X-1は他社と同様にファインダーが交換式となっており、こちらのX-1はAE-Sファインダー(自動露出EEファインダー)が取り付けられています。当時の価格はAE-Sファインダー付で140,000円でした。

発売時期は異なりますが、似たような仕様のNikon F2 フォトミック SBが当時122,000円ので、それよりも高価なカメラです。

修理内容

こちらのX-1の不具合の症状としては、ミラーアップしており、巻き上げができず、シャッターが切れない状態です。

ひとまず、ミラーアップを一時的に戻すため、電池蓋を開閉すると、ミラーは元に戻ります。

状況を探るため、機械式シャッター(B,X(1/100秒)のみ)でシャッターを切ると、ミラーアップしてしまいます。
また、電子シャッター側は幕が動かない状態です。

外観を見てみると、何か尖ったような物で叩いたような凹みが上部と下部にありました。
また、カメラを分解すると、一部ネジが舐めているので、おそらく過去に修理を行なったものと思われます。

底部

底部カバーを開けた状態

シャッターの不具合は部品の一部に変形があり、そのため、シャッターの動きが悪くなって、ミラーアップしたり、シャッターが切れなくなったりしているようです。

部品を修正することで、シャッターは切れるようになり、ミラーアップも解消しました。

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