Canon AE-1 PROGRAM
今日は、キヤノンAE-1プログラムのフィルムカメラ修理をご紹介します。
AE-1プログラムはAE-1の後継機として発売されました。
自動露出の機能は、「シャッタースピード優先式AE」と「プログラムAE」が搭載され、ファインダー内もLED点灯方式に変わりました。
また、A-1で好評だったパームグリップも採用されました。
そして、連写も魅力のひとつで、高性能のモータードライブMAやパワーワインダーA2など、連写機能も充実していました。
修理内容
こちらのAE-1プログラムはシャッター鳴きがあるとのことで、修理依頼がありました。
シャッター鳴きとは、リターンミラーが動作するカメラ内部のギアの油切れが原因で、シャッターをレリーズした際、最初は異音が出て、しばらくすると、異音と共にミラーの動作が緩慢になってきます。
さらに、状態が悪化すると、最後はミラーアップしてしまい、撮影が出来なくなる不具合です。メンテナンスされていない、キヤノンのAシリーズでは、よく見かける不具合のひとつです。
修理は、ギアへの注油作業となります。こちらのAE-1プログラムにはもうひとつ、撮影に関わる大きな問題がありました。
それは、絞りの連動の不良です。
絞り連動の不良もキヤノンAシリーズではよくある不具合のひとつです。
カメラをマウント側から見て、写真の赤枠部分がレンズとの絞り連動レバーです。
この絞り連動レバーの動作が悪くなると、通常通り、素早く絞り羽根が開閉出来なくなり、状態が悪化してくると、鳴きが出たり、設定した絞り値で絞り羽根が開閉しなくなります。
絞りがうまく開閉しなければ、当然、シャッタースピード優先式AEやプログラムAEも、うまく機能しなくなるため、写真が適正露出時よりも、明る過ぎたり、暗過ぎたりして写ります。
修理は、シャッター鳴きと同様、カメラ内部のギアの油切れですので、ギヤへ注油すると絞り連動レバーの動作が滑らかになります。
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