OLYMPUS OM-2N
今日はオリンパスOM-2Nのフィルムカメラ修理をご紹介します。
主な仕様
シャッター形式:電子制御式フォーカルプレーン
シャッター速度:B,1,1/2,1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/125,1/250,1/500,1/1000
ファインダー視野率:97%
価格:80,000円(ブラックボディ)
発売日:1975年(昭和50年)11月修理概要
・B(バルブ)切り替え時のロック不良修理
・シャッター速度確認
・露出計確認
・露出値確認
・劣化モルト交換
・ファインダー清掃
・フィルム室清掃
・外装清掃修理内容
B(バルブ)切り替え時のロック不良
オリンパスOM-2Nはマウント側にあるリング状のシャッターダイヤルを使って、B(バルブ)に合わせる時にボタンを押しながらロック解除を行う必要があります。
こちらのOM-2NはB(バルブ)切り替え時のロックが掛からず、ボタンを押さなくても、Bの位置まで回ってしまいます。
修理はロックを掛ける部品の微調整を行うことで、再びロックが掛かるようになります。
ロックの箇所
赤丸部分のパーツがロックを掛けています。劣化モルトの交換
OM-1やOM-2では、プリズムの上にモルトが貼られています。
このモルトが経年劣化で痛んで、プリズムの腐食を起こします。幸運なことに、こちらのOM-2Nはモルト劣化が進んでいたにも関わらず、プリズムの腐食はありませんでした。
あと、少しメンテナンスが遅れていたら、プリズムは腐食していたかもしれません。トップカバーを外したところ
ストロボのシュー金具を外したところ
かなりモルトの劣化が進行しています。