「ボディに目立った傷や打痕などは無く、シャッターも低速・高速共に作動しているように見受けられるが、念のため分解清掃、シャッター精度の確認と調整をお願いしたい。」とのことで、修理依頼がありました。
フォトミックFTNファインダーについては、「プリズムに腐食は無いように見受けられるが、念のため内部の清掃をお願いしたい。また、電池(SR43×2に電圧変換型アダプターを噛ませたもの)を入れて動作を確認したものの、メーターがオーバーに振り切れているため、精度の調整をお願いしたい。」とのことです。
修理内容
シャッタースピード精度
カメラは、測定器で測るとシャッター速度の狂いが大きく見られました。
修理は、シャッター幕軸やスローガバナーへの注油を行い、油が浸潤した後、測定器を使いシャッター速度の調整を行い、調整後は、許容範囲内に速度に収まっています。
集約修理
ファインダーは、2台のファインダーから集約修理を行いました。
ファインダーは部品取り用のファインダーをベースにして、集約を行っています。
受光素子は、1台は反応が無く、1台は反応がありましたので、反応している受光素子を利用しました。
露出計の精度調整は、変圧型の電池アダプターを利用して調整を行っております
修理まとめ
- シャッター幕軸注油
- スローガバナー注油
- シャッター速度精度調整
- 劣化モルト交換
- フォーカシングスクリーン分解清掃
- リターンミラー清掃
- フィルム室清掃
- 外観清掃
- フォトミックFTNファインダー集約修理
- 受光素子集約修理
- ファインダー分解清掃
- 露出計精度調整


この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理ブログを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。