Nikon Micro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5

ニコン Micro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5のレンズ修理を行います。

ニコンのレンズで気になるキーワードはマイクロという言葉でしょうか。
他社はマクロと言っているのに、なぜ、ニコンはマイクロなのか?

マクロレンズとは一般的には近接撮影用レンズの一般名称として呼ばれています。
しかし、ニコンの定義は「マクロレンズ = 拡大倍率で撮影できる光学系」なので、「マクロレンズ ≠ 撮影倍率1/2倍から等倍までのレンズ」となるようです。

ニコン Micro-NIKKOR-P Auto 55mm f3.5は1970年(昭和45年)4月に発売されたので、最初の発売からすでに48年以上の年月が経過しています。そのため、定期的にメンテナンスしていない限り、グリスアップは必要となると思います。

さて、こちらのマイクロニッコールはヘリコイドがスカスカでグリスが切れているようです。グリス切れのまま使い続けるとヘリコイドがすり減ってしまい、ガタが来てしまいます。こちらのレンズはまだ、ガタは出ていない様子ですが、グリスアップは必要となります。

修理作業としては、レンズを分解して、ヘリコイドを抜き、ヘリコイドを洗浄してグリスを塗って、再度組み立てとなります。

分解状態

外ヘリコイドの無限遠の罫書線(けがきせん)
※罫書線は製造過程で入れられています。

※参考サイト
ニッコール千夜一夜物語

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