Canon AV-1

Canon AV-1 フィルムカメラ修理

Canon AV-1は絞り優先AE一眼レフカメラです。
この機種からレンズにNew FDが採用されるようになりました。

仕様

形式35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
マウントFDマウント
シャッター電子制御横走り布幕
シャッタースピード2秒~1/1000秒、B・X(1/60秒)
ファインダーペンタ固定アイレベル式 倍率0.87倍、視野率=上下92%、左右93%
露出制御絞り優先AE、中央重点平均測光
電源6Vの4G-13型酸化銀電池又は4LR44アルカリマンガン電池1個
大きさ幅138mm x 高さ85mm x 奥行48mm
重量490g
発売年月1979年(昭和54年)5月
発売価格57,000円(ニューFD50mm F2付き)

修理内容

Canon AV-1 フィルムカメラ修理
分解中

こちらのキヤノンAV-1は、巻き上げ不良でシャッターが切れないということで、修理依頼がありました。

シャッター不良と巻き上げ不良

シャッター不良および巻き上げ不良は、ソノレイド(電磁石)のカーボン汚れが原因で、シャッターがうまく切れず、一連のシャッター動作が途中で停止しているためと思われましたので、ソノレイドのカーボン汚れ除去清掃を行いました。

ソノレイドの清掃後、シャッターは一時的に切れるようになりましたが、かなりの頻度で、ミラーアップ状態となったため、さらに、リンケージ部分やミラーボックスの清掃を実施しました。

シャッターが問題なく動作するようになった後、測定器を使い、シャッター速度を測ったところ、狂いが生じていましたので、シャッター速度の調整を行いました。

シャッター速度の調整後、測定器を使って、露出の値を測りましたが、問題の無い数値が出ています。

修理が一通り終わってから、日にちをかけながら、シャッター動作や巻き上げ動作などの確認を行ってきましたが、問題だった動作不良は一度も起きることがありませんでした。

主な修理内容は下記の通りです。

・シャッター不良修理
・巻き上げ不良修理
・ソノレイド清掃
・ミラーボックス清掃
・リンケージ清掃
・シャッター速度精度調整
・露出計精度確認
・露出値確認
・劣化モルト交換
・ファインダー簡易清掃
・フィルム室清掃
・外観清掃
この修理レビューの目的は、修理をご依頼していただいたお客様に向けての修理内容のご紹介となっております。
こちらの修理レビューを見て、お問い合わせいただいたお客様の同一機種のカメラの修理をお約束するものではありませんので、あらかじめご了承ください。